アウトドアクッキングにおいてなんでもこなす万能調理器具「ダッチオーブン」の中でも老舗中の老舗である「LODGE」。100年以上の歴史があるアメリカLODGE社が作り出す鋳鉄製の調理器具は言うまでもなくキャンパーのあこがれの的。焼く、煮る、蒸すなどこれ一つでどんな料理にも対応することができるが、鋳鉄製ゆえに使用した後のシーズニングは欠かすことのできない作業である。シーズニングを重ねることで、本物が本物になる。
私が所有しているのは、クッカーオーブン(内径約27cm、深さ約8cm、直径約42.2cm、取っ手約13cm)とふた(内径約20cm、深さ約4.2cm、直径約42.2cm、取っ手約13cm)がセットになっているコンボクッカー。ふたが薄めのスキレットにもなりコスパも高い。合わせて5.6キロとそこそこの重さがあり、フリップなどの技を連続して使用することは不可能に近く、ただただ熱伝導に任せて調理することしかできないに等しい。
一つだけうれしいのは、IH調理器具に対応しているというところであるが、そんな軟弱な使い方は許されるはずもない。炭火でガシガシ使いこんでこそのダッチオーブン。
以下はローストチキンを作った時のルーティーン。
調理に入る前にはしっかりとダッチオーブンをプレヒートする。
オリーブオイルをオーブンになじませ、もも肉の表面に焦げ目だけをつけたら、あとは皮付き野菜(じゃがいも、にんじん、たまねぎ)をもも肉の下に敷き詰め、残った野菜を適当に放り込んで1時間ほど放置。
ポイントは弱火にすることと、ふたにも炭を置いて上からも下からも過熱するということ。感覚的にはふたの側の炭を少し強めにすると野菜カリカリ、お肉ホクホクのスペシャリティーが仕上がるように思われる。
特に味付けもしていないので、マスタードやクレイジーソルトなどのお好み調味料をつけていただく。遠赤外線で調理された食材はじっくり、まったり火が通り素材本来の味を引き出してくれる。残った食材をカレーに仕上げれば、これまた絶品、言うことなし。
単なるローストチキンではなく、黒ビールで煮込むとおいしいという噂も聞いたことがあり、次回は煮込みにチャレンジだ!!