キャンプ場でCQコール

Camping

「ハローCQCQ」

「こちらはJA3・・・」

 この発声から始まるコミュニケーションがこの世に存在することを知っている人がどれほどいるだろうか。

携帯事業者が準備したスマートフォンを、携帯事業者が準備した周波数帯を使って通信をするのではなく、自らが電波の発信元になり、自分で使用する周波数帯を決めて、一方通行の音声による通信にて交信を行うことである。

スマートフォンで電話をかけようとすると、特定の人にしかつながらないが、アマチュア無線機であれば同じ周波数を共有していれば、仲間内で、また見ず知らずの人たちとつながることができるのである。

アマチュア無線界にはメインチャンネルと呼ばれる周波数があり、とりあえず最初に集まる(呼びかける)周波数が決まっている。ここで知人を探したり、不特定多数の人に発信することができる仕組みがある。

 無線機が威力を発揮するのは、携帯事業者の電波が入りにくい山の中などである。たくさんの人が移動するような団体での山行におけるオペレーションや、スキー場における居場所の確認、また災害現場における物資輸送時などにも活用できる。遠く(隣接県以上)まで電波を飛ばしたければ、それに対応した無線機を使うことになるが、多くの場合アマチュア無線の免許を取得しなければならない。

しかし、サバゲーやアウトドア、バイクなど近い距離で簡単に連絡を取り合いたいときは、免許なしで手軽に使える「特定小電力トランシーバー」であれば扱いやすい。

オススメは「ALINCO(アルインコ) 特定小電力トランシーバー ロングアンテナ DJ-P221L」。ケンウッド、アイコムなどと比べて通信飛距離が抜群に優れており、インカム、イヤホンマイクなども利用すれば様々な用途で大活躍すること間違いなし。スマホに慣れきってしまった現代人には新鮮な体験かもしれない。

しかしながら私はアマチュア無線を推奨するのである。

何よりも特定小電力のトランシーバーよりも通信距離が格段にUPするし、不特定多数の方々とつながることができる楽しみもおまけでついてくるからである。アウトドアでの活動の幅を間違いなく広げてくれるツールであり、普段それほど使う頻度が多くなくても、車に無線のアンテナをつけているだけでも気分が上がってくるのである。さらに、キャンプ場でCQコールなんか出した日には、注目されること間違いないだろう。

アマチュア無線の入り口は第4級アマチュア無線技士であるが、第3級アマチュア無線技士になれば、モールス信号も無線で扱えるようになり、世界各国の方々とのモールス信号での交信がたまらなく楽しいという話も聞く。

ただ、無線従事者国家資格を得るために試験をパスする必要がある。ただ、これもまた楽しいもので、学びから遠ざかってしまった方も久しぶりに無線の勉強でもいかがですか?

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