皆さんご存知のメスティン。
オリジナルは1925年創業のスウェーデンにあるトランギア社のもの。最近はアルミ製飯盒のことをひっくるめて「メスティン」と呼んでいるようであるが、商品名であることは否めない。100円均一のDAISO製のものが入手困難になるなど話題になったが、やはりそれなりに使い勝手がいい。
サイズ展開もいろいろあり、米1合炊けるものから大きいものだと3合炊けるものまでバリエーションもたくさんあり、メスティン一つあると炊く、焼く、煮る、蒸す、燻すなどの作業の使いまわしができて非常に便利である。様々なところから発売されているが、米を炊くときの水の量が示されているものを強くオススメする。慣れてくると目分量でも水の量をだいたい把握できるのだが、最初から印があるとうまくお米を炊ける確率が上がるのは間違いない。
炊飯器などでタイマーをセットして米を炊くときにはあまり意識しないが、野外などで米を炊くときには浸水時間を確保しないといけないことに注意が必要である。おおよそ1時間ほどの浸水時間を確保する必要があり、気づいたときには予定の食事の時間まで時間が足りない、なんて言うことも。
私がよく利用する方法は、100円均一のウォーターボトルを活用した浸水である。
ポイントは自宅などの拠点となるところから浸水を開始しておくということ。
手順は以下の通り。
1.ウォーターボトルに精米した米を入れる。
2.ウォーターボトルに水を入れ、蓋を締めてカシャカシャ振る。
3.水を捨てる。
4.2と3を数回繰り返す。
5.水を入れる。
6.荷物に忍ばせておく。
しっかりと浸水させておけば、米炊きを失敗する確率はぐんと下がる。あとは固形燃料を利用した「ほったらかし炊飯」やバーナーを利用して炊飯をすればいい。固形燃料を使う場合は、炎が分散されるように目の細かい網などを利用するとコゲ付きの頻度も減少される。
「はじめチョロチョロ なかパッパ 赤子泣いても蓋とるな」
の精神で何回か炊飯するとコツもわかってくる。コゲがあったり、芯が残っていたりしてもこれまた思い出になること間違いなし。「あるがままを楽しむ」これ大事。