カヤック

Kayacking

モンベルの全国イベントに「Sea to Summit」というものがあるが、これは人力だけを利用して海(Sea)から山の頂上(Summit)に楽しくみんなで移動しましょう、というものである。カヤック(SUPなど)→自転車→登山という3種競技であるから、言うなればトライアスロンという競技でもあるのだが、ここではタイムは計測するだけで、まぁとにかくみんなとワイワイやりましょう的な趣旨から生まれたものだと推測される。多くの大会においては、地区のみなさんが応援に駆けつけてくれて、地元の農産物などのおもてなしをしてくれている。

 私は、その趣旨〜勝ち負けを意識せず、人力だけで、決められたルートを、複数のツールを使って、自然を堪能する〜にすごく共感した。実際に参加してみると、この上なく半端ない体力が必要ではあったが、時間勝負ではないため、ゆったりまったり楽しんでいる様子がところどころで見受けられた。お風呂に入ってからのビンゴ大会はみなさん疲れを忘れて白熱していたのがすごく印象的。

参加するにあたって、カヤックという普段からあまり馴染みのない種目に大きな興味関心を抱いたのである。ダブルパドルを使って座っている向きに進むのがカヤックで、レジャーカヤック、フィッシングカヤック、シーカヤックなどの種類があり、荷物を積み込んでの冒険を楽しめるシーカヤックで参加することを決意。新品で購入すると軽く10万円を超えるし、使用頻度も少ないので、もちろん中古。カヤックショップのオーナーからはネットに出ているものは気をつけたほうがいいとのアドバイスをいただき、いろんなオークション、フリマサイトなどを物色し探すこと半年ほどでアメリカ製のほどほど良さそうなものが見つかった。

 2,3泊するのに十分な荷物を積み込むことができるハッチが前方と後方に1つずつ。ハッチの蓋の内側には水の侵入を防ぐハッチカバーあり。進行方向を定めるための舵取りは、コックピットから足で操作ができるという優れもの。コックピットには姿勢を調整できる椅子と、両足で船体の安定を確保することができるステーのようなものが設置されている。

 カヤック本体に加えて付属品も揃える必要があり、安全に利用するために必要となるのは、パドル、パドルリーシュ、予備パドル、PFD(ライフジャケット)、ビルジポンプ、パドルフロート

スプレースカート、マリンコンパスなど。また、車載のためのキャリア、固定用ロープ、水辺まで引っ張るためのカヤックキャリア、複数人で行くときにはスローロープなどもあると心強い。また、GPSを記録できるGarmin,Sunto,スマホアプリなどを活用し、後から航路をGoogle Earthで表示させれば更に楽しさ倍増。ただ、水の上でのアクティビティーのため、転覆する可能性も少なからずあり、転覆したときに復帰する方法を習得する必要がある。ロールという技術や、脱艇から乗艇の練習が必要となってくる。

 日々の喧騒からかけ離れ、風の音、太陽からの日差しを浴びながら、この上ない非日常の時間を水の上で楽しめる術を知ってしまうと今までの日常生活にはもう戻れないかもしれない。

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